実録・妻の浮気

【妻の浮気】気持ちは隠したままで~実録~

こんばんは。
浮気探偵.com編集部です。

本日は久しぶりに【実録・妻の浮気】をお届けします。
既婚者であるL子さんは、学生時代に憧れていた同級生と久しぶりの再会を果たしました。

【妻の浮気】気持ちは隠したままで~実録~

チューリップ

信号待ちをしている私の目に飛び込んで来たのは、数年前に私が一度だけ過ちを犯してしまった男性でした。
横断歩道の上を何台もの車が連なるように通り過ぎて、その車両の間からでも、私はその男性が間違いなく彼だと気が付きました。夫のビールや息子の牛乳、肉や野菜や食器用洗剤…。中身が詰まった重いレジ袋の取っ手が、私の右の手のひらに食い込み、夏の暑さも加わって額からの汗は止まりませんでした。

車両の隙間からコマ送りのように見える彼もまた、白いワイシャツを腕まで捲くりあげ、焼けた手の甲で額の汗を拭っていました。あの夏も、こうして彼と再会してしまったのです。
「L子ちゃん?久しぶり。オレだよ、覚えている?」
日々の育児や主婦業で、彼の存在はすっかり忘れていましたが、変わらぬ優しい笑顔とハスキーな低い声は、私の心をすっかり学生時代へと戻してくれました。
「重そうだね、持とうか?あ、これ、旦那さんのビール?L子ちゃん、結婚したんだ」
彼は私の返事も待たずに、右手からレジ袋を奪うと、私の歩幅に合わせて、ゆっくりと歩いてくれました。
「俺、営業でこの辺を担当しているんだよね。ほとんど徒歩。でも、サッカー部だったから暑さにも足にも自信があるんだ」
普段は蒸し暑さを増長させるセミの鳴き声も、この時ばかりは懐かしく聞こえました。サッカー部だった彼がグラウンドで練習する姿を、私はいつもセミの鳴き声と共にそっと見つめていました。

勇気を振り絞って、たった一度だけ声を掛けたことを彼は覚えていたでしょうか?
エースストライカーとして校内でも抜群の人気があった彼を、卒業式当日に呼び出す勇気などありませんでした。だから卒業式の前日に彼の自宅の近くを自転車で何度も往復し、偶然を装って声を掛けました。あの時、私の携帯電話で撮った写真は、しばらくの間、私の元気の源になりました。不自然に開いた二人の隙間を埋めた、後ろに咲く黄色いチューリップは、私の目には切なくて愛おしいハート型に映り、写真を見るたびに、胸が締め付けられました。

「家、こっちだから、もう大丈夫。重いのにありがとう」
彼の手からレジ袋を受け取り、手を振った時、彼に連絡先を尋ねられました。学生時代にずっと聞けなかった彼の連絡先を、こうして彼から聞いてくれたことが嬉しくて、私は一瞬だけ躊躇う素振りをした後、すぐに連絡先を教えました。彼の連絡先も教えてもらい、その日の夜、携帯の待受画面を黄色いチューリップに変えました。この時から、私には新しい楽しみができました。日々の生活は何も変わりませんでしたが、彼から連絡が来るかもしれない、と思うだけで、あの日の私に教えてあげたい気持ちになり、胸がトキメキました。

それから数週間後、最初は喫茶店でした。
営業先との約束の時間まで一緒にお茶をしながら、同級生の現在について、知っている情報を報告し合いました。
二度目は居酒屋でした。
彼が営業先から直帰になったと言うので、食事を兼ねてお酒を飲みました。夫には友達から相談事を持ちかけられ断りにくいので行ってくる、と伝えました。
そして三度目。
この日は日曜でした。夫には再び嘘を言い夕方から出掛け、映画や食事を楽しみ、その後はホテルに行きました。こうなることを、学生時代の私は望んでいたはずです。そして、この時も再び彼の魅力に惹かれつつありました。

自宅に帰って私を我に返らせたのは、リビングに飾ってあった黄色いチューリップの花でした。
「おかえり。遅かったな。驚いたろ、この花。待受画面が黄色いチューリップになっていたから、好きなのかなぁって思って探したんだ。どの花屋も夏にチューリップなんて扱っていなくて見つけるのに苦労したよ」
夫は私の外出を疑うどころか、私が居ない時間を利用して、私のために都内の花屋を歩き回ってくれました。この時の罪悪感は、一生消えることがありません。

翌日、私は携帯電話を変えました。番号もメールアドレスも全て変え、彼との関係を断ちました。

そして一年後の夏

信号待ちをしている私の目の前にいる、あの男性。たった一度だけ過ちを犯してしまった相手。彼は私に気付いていません。信号が赤から青に変わり、人々が一斉に歩き出します。私も中身がぎっしり詰まった重いレジ袋を持ったまま、俯き加減で歩きます。懐かしくて、すこしだけ胸が痛む想いを秘めたまま、彼の横を黙って通り過ぎました。

<浮気探偵.com編集部より>

ご主人はL子さんの心の変化に気付いていたのでしょうか?気付いていたから花を渡したのか、それとも何気なしに買ったのか、真相は分かりませんが、ご主人の間接的な行動でL子さんは、深みにはまらずに済んだのだと思います。

コメント

  1. 加齢臭 より:

    もしかすると、L子さんの旦那さんは気がついてたのかもしれませんね。
    いい話です。

    1. 浮気探偵.com 編集部 より:

      加齢臭さま

      こんばんは。浮気探偵.com編集部です。
      そうですね、L子さんの旦那さんは気付いていた可能性もありますよね。そうやって、ちょっとした行動でL子さんも自分を省みることができる人だからこそ、堪えたのだと思います。
      なかには、どんなに言っても分からない人もいますし、言ったところで何も変わらない人もいますから、こういう手段は全ての人に通用しませんよね…。

  2. スクイレル より:

    初恋の人って忘れらないものですよね。会ってない時間が長ければ長い程、思い出が美化されてしまうので、再会した時にときめいてしまう気持ちはとてもよく分かります。よほど外見に変化があった場合は別ですけどね(笑)

    1. 浮気探偵.com 編集部 より:

      スクイレルさま

      こんばんは。いつもコメントをありがとうございます。たしかにスクイレルさまの言うように会わない時間は、想い出も美化されますし、どんな相手でも少し良い印象に変わりますよね…。恋愛関係とは違いますが、「あの人、嫌いなんだけど、久しぶりに会ってみようかな~」と思って会うと、思いっきり後悔することってありませんか?(笑)私は、よくあります!キリッ!

      よほど外見に変化があると気付かない時もありますよね(笑)
      同級生に「はじめまして」とか、親戚に「どちらさまですか?」とか。初恋の人…うーん、会いたいような会いたくないような…。幻滅しそうですからね。

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