実録・夫の浮気

【夫の浮気】なぜ、夫の浮気相手を許してしまったのか?

こんにちは。浮気探偵.com~浮気成敗コラム~です。今回は夫の浮気相手を自宅に呼び出した妻の体験談をお伝えします。まずは登場人物の紹介です。

登場人物
・私 30代後半
・夫 40代前半
・夫の職場の部下→夫の浮気相手
・私の元同僚
・娘 小学生

【夫の浮気】夫の浮気相手を呼び出しても晴れない気持ち

呼び出し

夫と出会ったのは職場でした。

入社時期が同じで(私は新卒、夫は中途採用なので年齢は5歳ほど違います)、当時はお互いに助け合える仲間のような存在でした。

上司の愚痴や業務上の疑問など気兼ねなく話すうちに、仕事以外でも会うようになり、自然と交際が始まりました。

結婚のきっかけは妊娠です。

妊娠が発覚する前から結婚の話は出ていたので、まったく迷いはありませんでした。ただ、結婚後も続けるつもりだった仕事は、産休後に退職することにしました。思っていたよりも育児が大変だったんです。

それでも、他の同期や年が近い先輩とは仲が良かったので、退職した後もグループLINEや電話で頻繁に連絡を取り合っていました。

もっとも、夫からも「今日、○○くんが遅刻して~」「課長は相変わらず気分屋だから~」と毎日のように細かいことまで聞かされていたので、元同僚たちに教えられる前から些細な情報でも知っていたのですが…。

 

結婚10年目で浮気が発覚

アルミ

夫の浮気が発覚したのは、結婚してからちょうど10年が経った時でした。

50年目を金婚式、25年目を銀婚式と言うように、結婚10年目はアルミ婚式または錫婚式(すずこんしき)と呼び、アルミや錫(すず)で作られた物を贈るそうです。

ささやかだけど、紛れもなく幸せな日が10年も続き、小学4年生になった娘と一緒にアルミ婚式を迎えられたことは、このうえない喜びでした。

ところが、この頃から夫は残業や休日出勤が極端に増え、休日出勤でも帰宅が深夜になることがありました。少し前に昇進したばかりなので「とにかく忙しい」と言います。

私は夫の言葉を鵜呑みにして、体調を本気で心配し、浮気を疑うことすらしませんでした。

だから、電話の向こうから「言いにくいけれど、浮気をしていると思う」と告げられた時は、頭の中が混乱しました。

声の主は仲の良い元同僚で、夫が忙し過ぎて可哀相だと、私がつぶやいた時に返って来た言葉でした。

夫は良い父親であり、良い夫です。残業や休日出勤がない日は一日中家族と一緒にいて、家事や育児を手伝ってくれます。仕事の日だって定時で帰る日は娘が大好きなケーキやフライドポテトを買って来てくれます。

「浮気?ないない。そんな時間はないはず。冗談はやめて」

私が少しムッとした口調で返すと、元同僚は詳しく話し始めました。

相手は2~3年前に中途採用で入社してきた女性で、夫とは12歳も年下だと言います。不倫関係に発展した経緯までは知らないそうですが「社内で2人が付き合っていることを知らない人はいないと思う」とまで言われました。

彼女との電話を半ば一方的に終わらせ、他の同僚にも聞いてみましたが、どの人も気まずそうに「どこで聞いた?」「いつ知った?」「何か見ちゃったの?」と私に質問を浴びせるばかりで、否定はしてくれませんでした。

 

浮気調査で得た証拠

証拠

それでも夫とやり直したいのだろうか?それとも離婚したいのだろうか?

気持ちの整理はつきませんでしたが、モヤモヤしたまま過ごすことだけはイヤだったので、ネットで評判が良かった探偵事務所へ浮気調査をお願いしました。

はじめてのことなのでドキドキしましたが(申し訳ないのですが、怖いとか怪しいとかネガティブなイメージでした)、まるで保険の相談窓口のようなオフィスで、担当者さんも話しやすい普通のおばさんでした(私が行ったところだけかもしれません)。

短期間で結果を得るために「夏休みだから娘を連れて実家へ帰省するわ」と、あえて留守にすることで浮気をしやすい環境まで作り上げました。

効果はテキメンで証拠を得るまでに時間は掛かりませんでした。2人が腕を組んでホテルに入っていく写真、夫の顔と浮気相手の顔がハッキリと映った写真、それ以外にも動画を証拠として提出してもらいました。

驚いたのは写真や動画だけではありません。何時何分に、どこで会い、何をして、そしてどこの駅に移動して、どこのホテルに入ったか?まで、一つ一つの行動が詳細に記されてありました。これは嘘や空想では書けません。

実家で連絡を受けた私は、その日のうちに一人で自宅へ戻り(娘は実家の両親にお願いしました)、夫を問い詰めました。

「そんなの知らない」「何かの間違いだろ」

潔白を主張していた夫でしたが、写真を見せて「認めないようであれば、相手のことも分かっているから私が会社に行って、直接この人に聞く」と言ったところ、とうとう浮気を認めました。

これまでのことを謝ると同時に、離婚だけはしたくないとお願いされた私は、離婚をしない条件として「今、ここに浮気相手を呼び出すこと」を提案しました。それはちょっと…と拒んでいましたが、これが離婚をしない条件です。

さらに、この証拠が裁判でも使えることを伝えると、慌てて相手に電話を掛け始めました。

自宅にやって来た女は、証拠写真や動画通りの細身で髪の長い女でした。いちいち言うことでもありませんが、決してキレイとは言えません。何が良くてこんな女と…。

その女は真っ青な顔のまま、何度も何度も私に何度も許しを求めました。「会社以外では二度と会いません」「慰謝料も払います」「連絡先も消します」「だから家族には言わないで下さい」と。

もしかしたら、この女も妻であり、母親なのでしょうか。

かれこれ20分くらい話したのですが、話しているうちに、私が怒りを向けるべき相手は、この女性ではなく夫のような気がして、別れてさえくれたら慰謝料は請求しない(でも異動願か退職届は出して欲しい)と伝え、帰ってもらいました。

それから1ヶ月ー。

夫は毎日、定時に帰って来るようになりました。それでも、なんだか腑に落ちません。女は別のオフィスに異動したそうですが、夫にも女にも何の社会的制裁を与えないまま、終わってしまったような気がしています。

どうして私は、あの時、浮気相手の女を許してやろうと思ったのでしょうか?結局、傷ついたのは私だけではないでしょうか?

考えても考えても、何が正解なのか分かりません。ただ、娘は夫のことが大好きです。そんな娘から夫を取り上げることはできません。心の底から許したわけではありませんが、表面上は元のような幸せな家族に戻ったと思います。

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